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研究内容紹介

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子どもの生活環境に関わるソーシャルワークとは

氏名
小林 理
所属
社会福祉学科
研究分野
家庭福祉、児童ソーシャルワーク
学位

博士 (保健福祉学)(神奈川県立保健福祉大学大学院)

キーワード

社会的養護、子どもの貧困、専門職の育成

取り組み内容

ソーシャルワーク支援と社会のしくみとの間の課題に焦点を当てています。特に、子どもと家庭の支援分野にフィールドを持って、実態把握から、課題解決のための仕組みづくりに取り組んできました。これまで取り組んだテーマは、ひとり親家庭への社会的支援、子どもの貧困対策と自治体の取り組み、自治体における子ども家庭福祉専門職の課題、社会的養護における人材育成などについての研究があります。

最近のテーマでは、一つに、自治体で取り組まれている子ども家庭ソーシャルワークの仕組みとして、生活保護や生活困窮者自立支援制度と連動し、子ども支援に取り組む専門職について実態把握を行うとともに、自治体独自の専門職制度の創設と運用に関わってきています(研究例、「生活保護受給有子世帯の現状と支援課題 : A県における生活保護受給有子世帯属性調査における実態を対象として」『厚生の指標』59(12)など)。また、もう一つは、社会的養護分野におけるソーシャルワーク専門職として、児童相談所や社会的養護施設(乳児院、児童養護施設、母子生活支援施設等)の専門職が実践でいかなる課題を抱えているかの実態把握を行いました。

社会的ニーズが高いこうした分野の専門職が、とりわけ生活型のソーシャルワーク専門職が、どのように自己の専門性に向き合うのか。さらに自己の専門性の実感が、仕事の継続にいかに影響するのか、など考察しました(研究例、『社会的養護における人材育成の現状と展望:子どもに関わる専門職の働きやすい職場環境と研修のあり方』中央法規出版など)。

メッセージ

子どもが育つ環境を考える際には、家庭生活と社会のさまざまな担い手との関係を理解していくことが必要です。子どもの育ちの環境に格差が生まれないための社会的支援、特に生活におけるソーシャルワークのあり方や関わり方について具体化していくことが重要です。

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